昼シャリ後の風呂上がりに向かう先は、総武線亀戸にある”したぢ屋”さん。なんでこの店にしたか、そこにシャリキンがあるからです。
開店直後の夕方4時に入店、一番乗りです。カウンター中心のお店、テーブル席も多数。綺麗なお店ですね。オープンキッチンでとてもいい感じです。
黒板にあるオススメの刺身盛り合わせを頼み、シャリキンホッピー黒です。デーンと冷えたグラスにシャリキンイン。グラスがきっちり冷えてていいですねえ、ホワイトアウトで前が見えません。
シャリキンも固くいい面構えでグラスに鎮座。いい予感です。
ホッピーを注ぎます。静かに注いでみますがヒエヒエなので泡立ちが素晴らしい。泡が落ち着くのを待ってると、おおおおお!!すごい!!!ほぼシャリキンで埋め尽くされてます!!これはすごいです。シャリキンの華咲くヘビー級、強烈です。
グラスは凍結。泡も凍る勢い、立派なシャリキンホッピーの出来上がりです。
お刺身は4点盛りで450円!本マグロ、真鯛、ヒラメ、イナダという豪勢なラインナップ。安いですねえ。
シャリキンナカのお代わりをしようとしましたが、身の危険を感じてホッピー一本をシャリキン一杯で飲むことに。圧倒的なシャリキン力、ホッピーの存在を判断できるのはもはやその色だけという状態、飲み物ではなくて食べ物になってます。
真鯛のカブト煮 200円というのが気になるので頼みました。
やってきましたカブト煮。いい味ですねえ、煮物というと味濃い目が多いですが、こちらのは味が濃すぎずちょうどいい感じです。目の周りがトルントルンでうまいですねえ。あんなカッコさせたり、こんなカッコさせながらホジホジホジホジ食べてると時間を忘れられます。
強烈なシャリキンホッピーで早くもダウン寸前ですが、酎ハイレモンでクリンチ。頼む予定のなかった串物を頼んでみます。味はおまかせ。先ほどから目の前で大将がねぎまをせっせ、せっせと串に刺して作っている姿を見ていて無性に食べたくなりました。
レモンサワー到着。見た目酎ハイに見えますが、こちらは甘みなくすっぱ目でスッキリ系です。
大将がサザエを1つプレゼントしてくれました。2つペアで出してたそうなのですが、1つが残ったので嫌じゃなければ食べてくださいとのこと、もちろんありがたくいただきます。早く来てラッキー、東芝がサザエさんスポンサーを下りた週に下町でサザエとの出会い。運命でしょうか。
大衆酒場でサザエ食べる機会は滅多にないんですが、旨いですねえ。おつまみのために生まれてきたような貝ですね、久しぶりに食べました。ありがたいです。やきものも登場します。思った通りのビジュアル、ウインナー串。真っ赤なウインナー、絵になりますねえ。サザエさんからの赤ウインナー、豪華昭和リレーです。
そして上タンとはらみ。塩味、ちょうど良い大きさ、いい焼き加減でうんまいですね。
目の前で作っていたねぎま、タレ。ネギが大きくて、タレも甘すぎずいい感じです。鶏肉も焼けすぎずとてもジューシーに焼けてます。仕事が丁寧ですねえ。
大将にシャリキンは他に何ができるか聞いてみると、バイスとガラナができるとのこと。ガラナ?と聞くと、北海道ではメジャーな清涼飲料水、ドクターペッパーに似た味とのこと。大将は北海道出身でもなく、誰かに勧められたでもなく、何でこれを入れたかわかんないんですよねえって言ってました。謎の品揃え。ほほう、では飲んでみましょう。
甘系なのでポテトサラダも頼んでおいます。
ジャーンとやってきたシャリキンガラナ。相変わらずの暴力的なシャリキングラ、ホワイトアウトしてます。一方、ガラナの瓶はスタイリッシュですねえ。まさに美女と野獣。昭和30年代に舞妓さんの立ち姿をヒントに作成した瓶の復刻版だそうです。
容量が200mLだと!ってことはホッピーの1/3。このシャリキンの量で考えると割材というか、シロップです。かき氷。
なるほどドクターペッパーだ。甘いけどうまい。先ほどのシャリキンホッピーでバカになってるのでクイクイいけてやばいです。調子に乗って飲むと帰れなくなりそう、いや、飲むじゃなくて食うといった領域です。おっさんを落としたいならこの一杯で完璧に仕留められます。
コアアップガラナ調べてみました。ガラナというのはアマゾン川が原産地の赤い実。小さく丸く、熟すると実が弾けて黒い種が現れます。種子はカフェインやタンニンが豊富なので、エキスとして、疲労回復や滋養強壮に用いているそうです。道産子のソウルフードということですが、日本版のレッドブルみたいなもんですねえ。味はドクターペッパー、ちょっとだけスパイシーなので、ウイルキンソンのジンジャエールドライも近いです。
瓶を調べてみたら北海道のオバラコアップという会社のものでした。
なぜ北海道で定着しているかのカギはコカコーラにありました。時は昭和。コーラが世界を席巻する中、ブラジルだけはガラナ飲料がシェアを持ち、コカコーラはその牙城を崩せなかったそうです。これをヒントにブラジル大使館の協力の下ガラナ飲料を開発します。コカコーラは昭和30年代初めに日本に上陸、北海道上陸はそれかあ2~3年遅れたこともあり、その間に「コアップガラナ」が北海道に定着しソウルフードに。今ではいろんなメーカーがコアップガラナを出しています。この瓶が趣あっていいですね。
大将は比較的若いんだけど、若さでゴーゴーな感じではなくて、地に足がついた感じ。丁寧に作ってくれた美味しいつまみがたくさんあります。特に刺身は新鮮激安でぶったまげました。どのおつまみも味よし値段安しで満足です。
店も大将も落ち着いた感じなのですが、シャリキンが強烈なので油断して飲んでると火傷します。駅から店に向かう途中には亀戸餃子、ホルモン青木などの人気店が林立し、早い時間からワイワイと行列ができていますが、一人でふらっといい時間を過ごしたいならこのお店が一押しです。
ごちそうさまでした!