本来であれば楽しい夜ご飯の時間ですが、今夜は真剣勝負です。京成線に揺られながらやんちゃさんに向かいます。前回、シャリキンカップ初戦で見事に完敗。はじめての25度シャリキンカップを目の前にして、その風貌に圧倒され、シャリキンの配分が分からず焦り、新しく出会った割り材に気を取られて浮き足立つ始末。なんとか呑み始めるものの、目の前のキンミヤ焼酎カップに残ったシャリキンが溶けるのではないかと集中力に欠け、序盤ペースが早くなります。そのあとも、新しく出会った割り材に気を取られ、シャリキンの配分も見出せないままひたすらシャリキンと割り材を消費、全く良いところを見せれず気がつけば試合終了。
今回は、前回の反省を活かし、飲みなれたホッピーで攻めます。駅を降りてシャリキンカップ決戦会場のやんちゃさんへ。入場のテーマソングは中森明菜セカンドラブです。平日の午後7時半、店はほぼ満員。ラッキーな事にカウンター席は空いてたのですぐに座れました。幸先いいです。
おしぼりをもらって試合開始のホイッスル。ドリンクオーダーをしようとしますが、混んでてなかなか声がかけれません、今日は自分のペースで落ち着いた試合運びをしたいので焦らず待つことにしますが、ふと、横を見るとこんなものを発見。前回は座った場所が違ったので見つけられなかったのです。
よく見ると、STEP3のお好みの量でグラスに注ぐというころに キンミヤカップ1本で3杯分が目安ですよと書かれてます。気がつかなかった自分が悪いとはいえ、なんだよ早く言ってよとボーゼンとしていると、「お飲み物どうします?」とバイトのお姉さんに声をかけられて我にかえります。「シャリキンホッピー白で」と、予定通りのオーダー。ここまでは順調。
キンミヤグラス、スプーン、ホッピー白がテーブルに到着。バイトのお姉さんがシャリキンカップをカウンターに持ってきてにっこり一言「これで3杯飲めますからね」と親切にささやいてくれます。前回はそんなアドバイスなかったよ。。
美味しいシャリキンホッピーを作るんだとスプーンを握り締めます。200mlは3で割り切れない数字という先入観が雑念となります。落ち着け、適当でいいんだよ。「自分、不器用ですから….」と、ティースプーンを握りしめて、気分はすっかり高倉健です。
シャリキンを舐めてみると、苦い!、これが25度極上の純シャリの味。舌に覚えこませます。
そしてグラスにスプーンでシャリキン投入開始。シャリキンカップの残量を見ながらせっせと入れます。で、結局こんな感じに。
そしてホッピー投入。おっ、見た目いい感じ。そして一口、美味しいです、シヤリルリン。試合開始前に心を乱されましたが、序盤の流れをつかんだ気がします。
今日は、焦らずゆっくり楽しもうということでやっと自分のペースに。前回は焼き物を頼まなかったので今日は焼き物中心で。
レバテキです。レバーは焼き加減が絶妙、トロトロです。醤油ベースと思われるタレに絡めて食べます。タレは甘くないのでいいですね。
菜の花からし和え。おつまみになるようにしっかり味が付いてます。シャキシャキ新鮮で美味しいです。
さあ、2杯目に突入ということで、2杯目を作る時、ある事に気がつきます。シャリキンカップの残量を見ると半分、そしてジェラート状に。3分の2残っているはずなのに。。。。。。。。一杯目に飲んでる間にシャリキンが溶けたのです。見た目のシャリキン量が減っています。今回は、カウンターで焼き台の前、シャリキンにはとても辛いポジションだと言えるでしょう。グラスの大きさ、自分が飲むスピード、室温、座った座席の位置、残されたシャリキンの量を総合して一杯目のシャリキンの量を決める必要があるということです。
さらに追い討ちをかける事態、ホッピーの残量が半分以下。完全に配分を間違っていました。1杯目の泡とキンミヤグラスの見た目に気を取られてホッピーを注ぎ過ぎたのです。残念ながら残ったホッピーの量に合わせて作るしかないです、残り半分のシャリキンから半分を投入。シャリキンは正直です、これが今の実力なのか、やっぱり、難しいなあ。。。ホッピーを追加して帳尻合わせるか悩みましたが、他の割り材をたのみたかったのでやめにしました。何とも残念な2杯目。
がっかりしてると白コロとはらみが登場。
ネギがワンポイントのアクセントですね、塩味で美味しい。こちらのお店、料理はすべて大将のワンオペです。数々と料理のオーダーが入る中、とにかく手際よく作っています。
残念な2杯目は量が少ないのですぐに飲み終わります。シャリキンはさらに溶けて見た目分量が減り、もはや風前の灯火です。このシャリキンを救わねばと急いでレモンを頼みます。
グラスを変えてくれるのですがグラスが冷えてません。3杯目の消えそうなシャリキンにとっては厳しいグラスです。グラスも凍ってたらいいのになあと思いながら注ぎますが、今度はレモンが中途半端に残ります。
そして、イタリアンな一品、豆苗のアンチョビソテー。緑も鮮やかに、シャキシャキ歯ごたえて美味しいです。
このままレモンを飲んで試合終了でも良かったのですが、シャリキンカップを追加して後半戦に臨みます。
後半戦はおつまみを海鮮にします。青柳の串焼き、しっかり味がついて屋台風ですね。
シャリキンと真剣に向き合っていると、大将が忙しい中、料理を作りながら話しかけてくれます。「お酒強いですねえ」と。シャリキンカップ2本オーダーは目立つんでしょうね。せっかくの機会なので大将に話しかけてみました。大将は上野の「大統領」という居酒屋と、ハンバーグ屋さんで修業してたそうです。ハンバーグ屋さんの方が長いって言ってたかな?よく聞き取れませんでしたが、いろんなメニューがあるのは経験豊富だからですね。ハンバーグと聞いたので、今度来たらつくねを食べてみたいですねえ。
おおよそ半分残ったシャリキンは、炭酸とレモンスライスを頼んで自家製シャリ酎レモンにすることにしました。
おお、これはいいですね。美味しいシャリ酎レモンが出来上がります。レモンリッチなシャリ酎レモン。美味しいです。
サバの炭焼き。焼き魚でシャリ酎レモンいいですねえ。ナイスコンビ。
そして、残ったシャリキンと炭酸とレモンスライスで2杯目のシャリ酎レモンを作ってきっちり3杯完了です。やはり、3杯目のシャリキンは溶けてしまいシャリシャリ感がありません。が、シャリキンカップ2本目のペースと飲み方は気に入りました。前半焦りましたが、後半は盛り返していい試合運びができました。
最後のシメは焼きおにぎりにするか悩みましたが、チャーハンに決定。最近、チャーハンがマイブームです。大将が黒い鉄のフライパンを操りちゃっちゃと炒めてます。カッコいいですねえ。そしてお皿に移されて、登場!ベーコンとコーンのチャーハン。タクアンがポリポリアクセントお米パラパラで美味しいです。
今回のリベンジで”シャリキンカップは一人呑みには辛い”という結論に達しました。シャリキンカップで何杯飲むかは人それぞれだと思いますが、1杯目を飲んでいる間にシャリキンカップ内のシャリキンが溶け始めます。時間が経てばシャリシャリ感が薄れるので時間との戦いになり、落ち着いてゆっくり呑むことができません。複数人であれば美味しく、楽しく飲めますね。特に、シャリキンワンカップを3人で飲めば溶けずに常に新鮮な25度のシャリキンが楽しめます、これは素晴らしい飲み方です。今回は、後半ペースを取り戻し、大将が忙しい中声をかけてくれて嬉しかったです。得るものが多く、良い呑みでした。
ごちそうさまでした。