平日の昼前、近くまで来たので、立ち食いステーキの店を目指してやって来ました。
平日ですが、大盛況。こんなに人がいるんですねえー。しかも、ほとんどの皆さんが外国からの観光客。多国籍で海外の市場にいる感じがしますね。
目指すお店へ向かう途中、同じく立ち食いできるお店が誘惑して来ます。美味しそうなのでアペタイザーをつまみ食いです。
焼売屋さんで黒豚焼売と小肉まん。横浜へ行くと立ち食いの定番ですが築地ではこの手の店はレアです。熱々で美味しいです。
築地に来たんだから魚介系も食べて帰らなきゃなあ、ってことで天然物の岩牡蠣です。
こちらも立ち食い。牡蠣ってチュルリと一口なんですが、これはでかい牡蠣なので3口でした。こんなによく噛んで生牡蠣を食べたのは初めてです。
立ち食いとはいっても食べ歩いてはダメなのです。まあ、人が多すぎて無理ですけどね。買ってその場で佇んで味わう。ゴミはお店に返却ってのがルールみたいですね。
あと一息で立ち食いステーキでしたが、うに乗せほたてが美味しそうなので、買ってしまいました。チーズもオンした逸品。貧乏性なので、うにだけ避けておいて、うにだけ味わってからチーズオンのほたて食べました。
そしてやっと辿り着いた立ち食いステーキの元祖、吉沢商店。自分でお肉を選ぶと店頭でお兄さんが焼いてくれるシステムです。
焼き加減とか一切聞かれませんし、味付けは塩胡椒。そして、焼肉のたれ。ステーキと名乗っているのですが、焼肉にもちかい混沌とした感じの一品です。
私選んだのはこちらの三重県産和牛リブロースステーキ用。
宮崎本店さんをリスペクトして三重県産としました。外国の観光客の方が並んでますねえ、2000円という単価高めの立ち食いですが、2〜4人のグループでシェアして食べてます。みなさん和牛を欲してるのですね。一人で並んでる日本人は私くらいでした。
お兄さんが食べやすいサイズにカットしてくれます。あー、もっとレアで食いてえなあって思ってやきもきしますが、お兄さんの作業工程を邪魔すると失礼なので流れに任せて眺めて待ちます。
焼きあがるとお店のいい味出したおじさんが「お兄さんこっちこっち」と誘導してくれます。誘導される先は店の横の狭い通路。
高級ステーキを発泡スチロールの皿に乗せ、立ち食いで、フォークでも、割り箸でもない、爪楊枝で食べるジャパニーズスタイルです。本能を満たすためだけの数分間の出来事。
ふと見ると、サドルがガタガタな旧式の自転車と空になったテイッシュ箱。ハンドルには飲み終わったペットボトル。そこはかとなく、事が終わったことを象徴づける空間です。悪いことを隠れてしに来た気分ですね。食べ進んで、発泡スチロールの面積が増えてくると急に虚しさがやって来ます。食の賢者タイムでしょうか。
ちょんの間ステーキと勝手に命名します。でも、男なら誰しも一度は通用口で爪楊枝を使ってステーキを食べないといけないと思います。男を磨くというのはこういうことを言うのですね。今度はレアでオーダーしたいです。
帰り道、立ち食いのお寿司屋さんを発見したので握ってもらうことにしました。
マグロづくしセット。目の前でシャキシャキ握ってくれて、熊笹が本物で雰囲気ありますねー。雰囲気で満たされます。
さらに追加で本日のおすすめアジとイワシ。
人が多くて疲れてしまいますが、用事があって近くにきた時にちょっと覗いて見ると楽しい場所ですね。ごちそうさまでした。