かつてはヤンキーの巣窟。カツアゲが横行していた町田市で美味しく揚げられたカツをリッチなカレーでお美味しく食べるという本日の昼食企画です。

我が母校、町田市立町田第一中学校は現在工事中。あの当時の面影はないですねえ。

桜が植えていた場所は随分と前に公道路になり、ゼベット爺さんのような美術の先生がいた美術室は温水プールに、もちろんヤンキーさんもツッパリさんも通っておらず、昔の面影は全く無いスマートな学校になっています。

仲見世商店街だけは昔の面影が残っています。カツカレーの名店として各種メディアでも多く取り上げられているリッチなカレーの店 アサノ。私がハタチの頃に開店。当時、お客さんがカツカレーをオーダーするまで許さなかったという逸話のあるお店です。当時はお金もなくてなかなか食べれませんでした。いまでは、すっかり町田の名店です。

11時30分ジャスト到着。店は開店しておらず、6名の行列。カウンターのみの席で座れるかやきもきしましたが、すぐに開店してギリギリカウンターに座れました。本日の、ファーストロットの仲間入りです。

店の中はカウンターのみ。香辛料やら、鍋やらが所狭しにと、思いきや、意外にもカレーに関わるものは多くないです。謎の置物が棚をほぼ占拠してます。

仕込みを十分にしてあるので、必要最小限の具材と道具でやってるのですね。店舗というよりかは、屋台といった感じです。

店内はラジオがBGM。奥さんと二人でカウンター中で作業。神奈川県が誇る高級豚の高座豚を利用したトンカツは3枚1ロット、オーダーの都度あげています。

カツカレー提供までの一連の流れは以下の通りです。
・席に座るとお水とスプーンが提供されます

・大将がカツを油に投入します
・大将が重なった皿のタワーから利用する皿を選び出します
・大将が炊飯器から大きめのしゃもじでお米を豪快に皿にパンパン盛り付けます
・大将が計量器で皿の重さを正確にはかり米の量を調整する(お米の量を減らす事が多い)
・女将さんが付け合わせの生野菜と具材となる温野菜を米の盛られた皿に盛り付けます
・大将が付け合わせのお漬物を提供します

・大将がカツをサクサクと切リます
・大将が女将さんが野菜を盛り付けた皿にカツを乗せて、大鍋からルーをかけます
・大将がお客さんにお待たせしましたーと、カウンター越しに提供します
お米については正確に計量器で測定していますが、ルーおよび完成品については計測されていません。ルーはおたま使うからおおよそわかるんですね。
玉ねぎ、ブイヨンをじっくりと煮込み5日間かけて作られるルーのカレーがこちら。

西洋風のサラサラカレー。大将こだわりのルーと白飯との黄金比率。

具材は最小限、ブイヨンの旨味と香辛料の深みで食べさせるリッチなカレー。

ごちそうさまでした。

帰り道、昼キャバの勧誘兄さんに声かけられました。日当たりのいい道のど真ん中でです。「ごめん、ちょうど今、リッチなカツカレー食ってきちゃったとこなんだよね」って丁寧にお断りました。