中島らも先生が命名したせんべろ、せんべろの聖地に巡礼です。
電車に乗り継ぎやってきました、目指すはもつ焼き宇ち多゛。見知らぬ土地に行くのは大人の遠足のようでワクワクします。乗り継ぎ案内を見ながら向かいます。京成立石駅周辺は電車の中から眺めると再開発真っ最中ですね。
南口を出て到着したのは二時十分。二時開店のお店ですが、すでに行列できてます。回転時の並び口は裏表二箇所。どちらに並ぶかは表の入り口に行って、お店の人の指示に従います。表に行って並びますが悲しいことにオープニングメンバーにはギリ入れず。待ち行列の先頭になりました。席の空きが出たら通してもらいます。入場整理をしていた顔面達磨大師の藤原組長に似たおじちゃんが、「お兄さん待たしてすまないねえ」って声をかけてくれました。表札は内田さんです。
細かなルールのある店だと聞いてますので、予め多くの情報をインターネットで仕入れて予習済み。ですが、ちょい緊張して待っているわけです。
幸い、待ち行列の先頭、店内は丸見えです。待ってる間に人のふり見て再度予習します。
店内の様子ですが、開店時から満席なので、相席はあたりまえ。一人のテーブルスペースはギリギリ一人のスペース分です。肩幅といえば良いですかね。スペースが限られています。灰皿も無し、皆さん一心不乱にもつ焼きとお漬物をモグモグ、お酒を楽しんでますね。
一人で来ている人が多いので、会話も少なくオーダーのやりとりだけが聞こえます。さながら大人の給食の時間です。ルール厳しいと聞いたので、お店の中は殺気立ってるのかと思いきや、お店の方はみなさんとても気さくで、オーダをとったり、待っている人たちが列を乱してないかチェックして声をかけています。商店街内の近隣店舗や通行人の皆さんへのご配慮ですね。
私が外で待ってる間にも、目があうと「待たせて悪いなあ」って、藤原組長似のおじちゃんが声を聞けてくれます。
みなさん、多くの方が梅割りを楽しんでますね。
おかわりをお願いすると、お店の方が、一升瓶と梅割りの二丁拳銃よろしく小脇に抱えて、テーブル上のグラスに注いでくれます。半分て言うと焼酎の量も少なめにしてくれるみたいですが、焼酎ストレートですからね。テキーラショットに近い儀式です。そんな光景を楽しく眺めていると、一人の席が空き、席に通されました。
ファーストコールは梅割りと煮込み。ダダんとグラスがテーブルに置かれて、小脇に抱えられた一升瓶から焼酎がなみなみ、注ぎ終わると、もう一方の小脇に抱えた梅シロップをちょろりとそそいでくれます。この一連の動作は無駄なく戸惑うこともなく、洗練された見事なサーブです。
飲むときはノーハンド。口をつけて呑んでいき、ある程度呑んだら受け皿に溢れた焼酎をグラスにインして呑みます。
幸い、目の前の方は超常連さん。お店の方とも顔見知、色々とルールを教えてくれます。ルールの基本的は、狭い空間を有効的に活用し、且つ、みなが楽しく飲めるための所作です。テーブルに肘をついてはいけない。食べ終わったお皿は重ねる。同じテーブルの奥の人が退店するときは、お箸やお皿が退店する人の体に触れないように注意。人を通すために席を外すときは出入り口から離れて店内の奥側に立って待機。店を出入りする人への配慮です。
私は出入り口付近に座ってたいたので、人の出入りの度にご指導を受け、叩き込まれました。その都度、藤原組長似のお店のおじちゃんが、「お兄ちゃん立ったり座ったり悪いねえ」と声をかけてくれたのがとても嬉しかったですねえ。
煮込み。とてもワイルドな逸品。モツしか入ってません、シンプルの極み、味は味噌味。野菜は皆無、部材は色々、筋から軟骨的な箇所まで入って男の煮込みといった感じですね。魁!漢モツ煮込みって感じです。
かしらをみそ。焼き物は二本しばりです。
シロをタレ。タレはチョイ甘めで馴染みのお店の味に似てました。
梅割りをおかわり。基本グラスは変わらず、最初に置いたグラスに注がれるシステムです。
アブラを素焼き、酢をかけてもらいます。素焼きは醤油ベースの焼きなのですが、酢を足してもらうとうまさ倍増。
本日の写真はどれもちょい雑ですみません、スペースが狭いのでうまく撮れませんでした。
最後にぶどう割り。
常連さん帰るときに、ルールを教えてくれたお礼を言ったら、肩を叩いて「またきてね」と、一言声をかけてくれました。とても嬉しかったですねえ。ルールは色々ありますが、みなさんお店を愛して、みんなが気持ちよく呑むための工夫が集約されたルールなのですね。他の人への気遣いを学ぶこともできました。
立石ツアーで何店舗か飲みあるいて帰ろうかと計画していましたが、梅割り三つで十分満足できました。会計時に飲んだ飲み物の杯数を自己申告するシステム。会計激安、さすがせんべろの聖地ですね。伝統のお店で呑めたので、おやじ力がワンランク上がった気がします。
ごちそうさまでした!
<おまけ>
帰り道の船橋でたべるつもりはなかったシメをいただきます。
東魁楼 スープ春雨 上海麻辣湯。
なぜかいつも行列ができていてかになるお店。今日は行列が少ないので並んでみました。いつも行列はなぜか、中華圏の方が圧倒的に多い。ハワイに行って寿司屋に並んでる感じ?人気の秘密はこのウンチクか。
並びましたが、5分くらいですぐに入店できました。なんとこちらも色々ルールあり。まず最初に入り口近くに陳列されているトッピングから三種類選びプラスチックのボウルに入れてレジまで持っていきます。
三種類を超えたら追加料金で足せます。今回はお野菜を中心に4品選びました。次に、レジで辛さも選び宣言します。中辛と言いましたが、かなり辛いけど大丈夫?と、お姉さんにドヤ顔で言われたので、二番目に辛いピリ辛にしました。代金は後払いです。
今夜は、外国の方は少なく、日本のお一人様女子が圧倒的に多かったですね。隣のおじさんは辛さ1.5とか微妙なオーダーをしてたので、辛さの融通は柔軟にできそうですね。中辛自信ないけど興味ある方が様子を見るにはいいかもです。
ピリ辛でも辛くて、汗と鼻水が垂れ流しです。私、辛いの苦手じゃないけど辛いと感じましたからね。女子的にはかなりヤバインじゃないの?イラマチオ的なマスカラ落ちとか発生してんじゃねえのか?と心配になり周りを見ますがそんな方は一人もいません。女子はむやみに辛くしたりしないんですね。結局、辛い、辛いと言いながら、スープも美味しくて最後まで飲みきってしまいました。これがラーメンの汁だったら夜中に喉が乾いて目が冷めるのですが、スープを売りにしているだけあり、異常な喉の乾きは無かったので汁まで飲んでも大丈夫系です、さすがです。
ラーメンの様に麺の春雨を食べるというよりかは、具材をスープで食べる鍋物の様な感じなのかもしれませんね。
しかしながら、6丁目とかって食える人いるのかなあ?これから寒くなるので行列が長くなければ船橋でのシメにオススメです。
ごちそうさまでした。