ガード下のレトロな寿司屋で繰り広げられる男と女の攻防戦　すなっく　るり＆次郎長寿司　神田

プー太郎祝賀会二件目は次郎長寿司さん。１８時に来た時はすでに満席、１９時すぎですがまだ満席。寿司屋だから回転早いだろーとは思って来ましたが、次から次へと客が入るのでなかなか空きません。

しかたがないので、併設されてるwaiting すなっく　るり　ヘ。

すぐ隣は寿司カウンターという事で、緑茶ハイをいただきます。ママさんによると、神田ガード下界隈、都市開発が進められるそうでこのお店もいつまでも存続できないそうです。年内は大丈夫かなあなんて話してくれていました。なくなっちゃうのは寂しいですねえ。

こちらで寿司のオーダーしても良いそうです。なんだ、それならばこちらで頼むかねえなんて話をしていたら丁度次郎長さんのカウンターに空きが出て着席できることになりました。

寿司屋のカウンターに座るなんて何年ぶりでしょう。

さあて何にしよーかねえなんて考えていましたら、トイレに行きたくなり中座。と、狭い通路を抜けようとしたら隣のカップルが気になります。薬指に指輪をはめた４０代後半の背広を着たちょいぽちゃなお兄さんと４０代前半、顔は整ってるけど、肉付きの良いちょいぽちゃのオネエさんのカップル。お兄さんは精力でギラギラしてる感じですが、オネエさんは顔はシュッとしてますが、格好はどっちかというと地味な感じ。明らかに夫婦ではない。

しかも、あからさまにお兄さんが弄ってるわけですわ。もー満面の笑みを浮かべてお尻とかなでなでしてるわけです。オネエさんはナスがママ。表情も変えず淡々と寿司食べてるわけです。

さあ、トイレも済んで席について気を取り直してオーダー。

そして皆でカンパーイ。

刺身盛り合わせで呑むなんて大人になったなあなんて感じつつ、友達と色々と会話するんですが、さっきのカップルが気になって仕方ないです。気もそぞろ。友達と話していると、視界に入ってきちゃうんですわ。しかも、かなり弄ってますわ。上半身もなんか服の中まで手を突っ込んで撫で回し初めて。で、オネエさんは相変わらず反応もせず寿司を黙々と食べております。いい食べっぷりです。無反応ほど男子は戦意喪失することをわかっているに違いないと確信しました。これはオネエさんの作戦です。名付けて、”肉を切らせて寿司を食う作戦”。

友達も気になったらしく、囁いてくれます。１８時にのぞいた時、すでにあのカップルいたよとのこと。なるほど、１時間半も呑めばお兄さんもいい気分になってフィニッシュへの誘い水的に弄っちゃったりするわけですね。お、嫌がってないねえ、もうすぐカウントダウンだ。今夜はいけるぜゲヘヘ。そんないやらしい笑顔です。

変なところ握りそうなカップルを目の前にしても大将は黙々と寿司を握るわけです。

アナゴと小肌。ガリが挟んであって美味しいのなんの。たまりません。

突然、オネエさん泣き出しました。お兄さん的にはもう２時間も寿司屋に居て、食うもんも食ったし、飲むだけ飲んだし、スキンシップも嫌がらねえし。今夜はお前にチェックインだぜ！と、前のめりになってるところで泣きの小金治ですよ。最中に水ぶっかけられた感じでしょうな。

オネエさんはどうも仕事が辛いようですねえ、お兄さんはハンカチ出して慰めてあげています。

かんぴょうとヤマゴボウ。甘いのとしょっぱいの。たまらんですね。

オネエさん泣き止んだと思ったら、握りをオーダーしてコップ酒もオーダー。さっきまで泣いてたのに、何事もなかったのようによく食べ、よく飲むオネエさんです。２時間ずっとこんな感じなんでしょうか、大食い選手権に出れますよまじで。そしてまた泣き出します。泣き止んだと思ったら寿司追加。

まさぐり→泣く→寿司と酒オーダー→まさぐり→泣く→寿司と酒オーダー。これの無限ループ。お兄さんの作戦は寿司食わせて、日本酒で酔わせて弄って次でフィニッシュというところなんでしょうが、お姉さんの作戦はノーガードで弄らせて、無表情で戦意を削ぎ、泣きでクリンチして、にぎり寿司と酒オーダーでワンツーって感じでファイナルラウンドまで持っていき二件目にはいかずに判定勝ちを得て帰宅する、老獪なテクニックです。

その後どうなるか気にはなりましたが、お腹一杯になったので我々は退店。時刻は２１時すぎ。オネエさん追加オーダーでまだ食べます。次に行く気配なし。お兄さん相変わらず弄って攻めの姿勢、最後まで諦めないその姿勢が立派です。次の握りが今夜最後の握りに違いない！そう思ってるでしょう。長いカウントダウンが続くのでしょうか。その笑顔が、今見るとちょっとだけ寂しそうです。４時間近く寿司屋で呑み喰いできるオネエさん素敵です。