昭和遺産な屋台風酒場 焼き鳥 鳥忠 横浜線中山 

この歳になっても入りづらい店ってものがあります。

値段云々ではなく、情報が少なくて心構えができない店。馴染みの店で落ち着いて飲めるってのは様子がわかってこころ穏やかに過ごせるからですねえ。

情報が少なくて、外から見て様子がおかしいとなるとさらにハードルが上がります。そうなって来ると、逆に怖いもの見たさの好奇心で突入です。

中山駅 南口から歩いて数分、昭和の香りプンプンするスナックと、新築の住宅もありカオスな感じの中にあります。

ありますというのも、大人のキャンプというか、いわゆるバラックのような店構え。駐車場の一角の飛び地に治外法権的な感じで営業中。

意を決して、大将に声かけます。カウンター空いてるそうです。入り口は決まってます。隙間から入る感じなのですけどね、入り口は決まっています。

これが店舗の壁です
店内から入り口を通して見える風景

先客は6名。賑わっていますね。年齢層は高め、やさぐれてたり、ルーズな感じの人はいなくて、みなさん普通な感じな方。一人で来て馴染みの人と楽しくおしゃべりしている感じですね。

妙齢というか、高齢のご婦人とかも来てるわけなのですが、隣の同い年くらいのおじさんとかなり大人なデイープなお話してまして、おしゃれして来ていて命絶えるまで女で生きるわよって感じで可愛いのです。

焼き鳥とおでんのお店のようです。おでんを頼もうと思ったら、大将が付け出しはおでんだからと言って出してくれます。

烏龍茶ハイを頼んで乾杯です。焼酎は無難だから宝焼酎を利用とのことでした。

ちなみに、おでん以外は厨房で作られて持って来てくれるので大将がいなくなります。

ワンオペ厨房

煮込みをオーダー。

大将が「煮込みは自身があるから頼まれると嬉しいんだよ」、ニコニコしながら「うまいだろ?」と聞いてくれます。

大将曰く、福島県相馬市の出身で、18で東京出て来て、色々な店で修行。独立して、黄金町で屋台を初めてこの地にたどり着いて店を開いて35年。今年で70うん才。元気にやってますね。

横浜でやってる時は客層悪くて食い逃げされたりするのでキャッシュオンだったらしいですよ。中山は客層いいらしくて、若い人もたくさん来るそうです。お金ないけど毎日でも呑みたい人がいるだろうから、気軽に来てもらう為に安くやってんだよって言ってました。

しかし、三びきの子豚の一番上のお兄さんが作ったような家でよく営業を続けています。これまでの台風をよく耐えてきましたねえ。台風が直撃しないことを祈るばかり。

こんな感じのお店なのですが、なぜかトイレはとてもしっかり綺麗。おしぼりも置いてあり、ウオシュレット付き。店の中で一番しっかりしています。

トイレの入り口は扉付き
トイレにおしぼり

見た目で判断しちゃダメですね、入り口は狭いですが、大将の人柄か、受け入れてもらえてる感がとてもあります。グループでドカドカいく感じではなくて、非日常で独特な雰囲気の中で時間とお酒を楽しめる、そんなお店です。

入り口に向かう通路

今夜は涼しくて快適に過ごせました、真夏、真冬はキャンプみたいになるのかなあ。

営業時間は午後2時から午前2時。第1、第2、第3木曜日が定休日とのことです。

おやじの階段を一歩登った気分です。ごちそうさまでした。

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