大晦日です。
内視鏡との激闘を終え、喉の痛みも若干和らぎ、子供部屋のかたずけも終わってお腹が空いたので夜ご飯を食べに街に繰り出します。営業中のお店はチェーン店ばかりで面白くもなんともない街になってしまいましたが、我らが柿島やは鋭意営業中とのことなので年越し蕎麦を食べに柿島屋さんへ。
いつもぶらりと入るお店ですが、今日は勝負の日です。馬鍋をどうやったら楽しめるのか、この1ヶ月考えてまいりました。
大晦日と言うこともありお客様は少ないようですね。この1年通って気が付いたのは、土日に来ると必ずパパ活系と思われるおっさん、オネエさんカップルを見かけました。若いお姉さんたちには入りたいけど入れない秘密の花園的な場所でおじさんは大人風ふかすには絶好の場所なんでしょうね。大晦日なので家族連れが多いですが、今日もそんな活動系のおっさんお姉さんがいらっしゃいました。
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そんなおっさんを羨ましそうに眺めながら平常心に戻りメニューを決めるわけです。まず、鍋には梅割りでしょうな。梅シロップは少なめが良いです。鍋が甘めなので、鍋が来る前に馬刺しで7寸のコップで味と酒場独特の雰囲気を味わうのが良いですね。
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鍋登場。赤身の肉が輝いております。
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鍋に火をつけたらまずしなければいけないことがあります。
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ジンギスカンのように肉を野菜の上に退避。そして土手を作り、鍋の汁が溜まる場所を作っておきます。そしてさらにもう一手間。いわゆるたてがみと言われる白い脂身は汁が溜まる場所に投入しておきます。これで汁に馬の旨味が加わると言う魂胆です。上の写真は、豆腐と人参とネギで土手を作り汁だまりにたてがみを投入した写真です。
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鍋とは言うものの、生で食べれる馬肉です。しゃぶしゃぶして色が変わったくらいで食べるのがベスト。煮すぎると勿体無い。よく煮た肉ならば大和煮を食べれば良いんですものね。この食べ方はお店のオネエさんに教えてもらったのですが、教えてもらうまでよく煮込んで食べていた私です。しゃぶしゃぶして色が変わったらいただきます。
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ある程度食べたらシメにお蕎麦をオーダーします。これも柿島屋では鉄板中の鉄板です。
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この伝統のそばも楽しんだらめんを少し残し、ここで、構想1ヶ月の渾身のオーダー、カレー、別盛りです。
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馬鍋をそばでシメるというのは柿島屋の伝統行事。しかしながら、鍋の汁が残ってもったいないわけです。これを残さず食べるために米で雑炊という鍋の文化では至極もっともなシメ方。
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グツグツされる鍋を見て、自画自賛する中で生卵をさらにオーダー。卵とじにしてやろうという完璧な演出。
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そばはカレーにつけて食べます。側が太麺でしっかりしているので家系ラーメンの亜流といった感じで楽しめます。甘い鍋を食べた後のカレーとのマリアージュ最高なんです。実は、鍋でシメたそばをカレーにつけて食べたいというところからこの全てが出来上がりました。
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汁を吸って美味しくなったそばはそばでつけカレーそばにしてシメる。そば、ぞうすい、カレーつけ蕎麦の3段シメ。TENGAデイープスロート・カップを凌駕するシマり具合、全私が涙したラストシーン。達成感半端ない夜ご飯になりました。ごちそうさまでした!