シャリキン目当てで飲みにきた小田急線各駅停車の南新宿でしたが、終わってみれば表題の通り。デイープな昭和文化を懐かしみ、楽しめる町でした。
おいしそうなもつ焼き屋さんがあるということでやってきたのが馬鹿牛。実は食べログ口コミを見ていて、シャリキンのワードがあったのでやってまいりました。
お店はカウンター中心、2人掛けのテーブル席もいくつかあり、4人掛けの席も一つあります。
大将は40代ですかねえ、貫禄あり。そして、二度見したくなるほど荒井注の生き写し。気になって仕方ないです。
残念ながらシャリキンはやってませんでした。ないものは仕方ないですね、 気持ち切り替えてオーダーです。 レモンサワーを吞んで一息つきます。お通しは大根おろし。
おつまみはピーマン。
ビスポークもつ焼き、オーダーメイドが楽しめるお店です。味付けはシオ、タレ、生姜醬油、にんにく醬油、たれバター、塩ごま油と6種類から選べます。悩みますねえ。おそらく3年前の自分ならばどの肉をどう食べたら良いのかわからずにお好みオーダーでしょう。今の自分は、もつ焼きの全貌がわかってきたのでもちろんオーダーメードです。
大将ワンオペなので忙しそうです。まずやってきたのがタン 塩。1本はお通しの大根おろしでいただきます。
レバー 塩ごま。薄めのレバーでよく焼き系ですね。
ホッピー白、氷無しをオーダー。大将曰く、黒のほうが冷えてますよとのお気遣い。
黒いただきます。グラスなので、入れ方は垂直トルネードで入れてみました。
かしら、はらみをにんにく醬油。あぶらは生姜醬油。
チレをタレバター。ぬりぬりバターを溶かして食べる。美味しいですよー。
シロのタレは山椒付き。わかってますよねえ、うれしくなります。タレと山椒のコンビネーションは大好きです。
こちらも楽しみにしていたシロトロ。もつ煮のシロを焼いたものです。フワフワでトロトロな食感で味に深みがあって美味しいです。
楽しみにしていたつくね。なんとデフォルトで脂網巻という一品。
ピーマンと一緒に食べるとさらに美味しくいただけます。
一気に串をたいらげます。続いても黒ホッピー氷無し。入れ方は垂直トルネード。
ここで女将さん登場。ご夫婦でまわしてるんですね。注さん焼いてる姿をみると、焼き台から振り返って「ジス イズ ア ペン」っていってもらいたくて仕方ない衝動にかられます。
油揚げ串。厚揚げは食べたことありましたが油揚げの串はお初。フワフワとカリカリの食感が同時に楽しめます。
つづいてはニラ肉巻き。卵付きです。つくねに卵はよくありますが、ニラ肉巻きってのははじめてですが、こりゃ美味いです。
オクラ焼きはいつも納豆のってるらしいのですが、今回は山芋。
シメは悩みましたがもやし焼き、女将さんが作ってくれます。これがなんとも美味しいです。是非食べていただきたいもやしですね。
大将もかなりドリフなんですが、BGMも昭和の名曲の数々。和洋折衷でMixされてます。大瀧詠一から天ちゃんが大好きな柏原芳恵、リマールからのチェリッシュ。
チェリッシュなんか聞きながら大将の顔を見てると、この後、聖歌隊が現れるのではないかという錯覚に陥ります。ババンババンバンバンバン♪とお会計。
店を出たら気になるお店を発見。かめはめ波、昭和歌謡と書いてあります。スワDJ Barか?と昭和ノスタルジーな気分をさら火をつけます。これは寄らなきゃ帰れないということでよく見ると8時開店ということで準備中。時間つぶしにすぐ近くにある串揚げ屋さんへ。串揚げも最近のマイブームでございます。
とでもこじゃれたお店、デートで使えそうです。
お通しは豚肉とおうどんのキムチあえ??
カウンター中心で4人掛けのテーブルもいくつかあります。なにかとても独特な雰囲気。店員さんがみなさんトッポイ感じ。カウンターもお洒落なアメカジおじさんが座って音楽談義を楽しんでいます。話に合わせて曲も流したりしてくれるのでとても盛り上がってますね。
BGMはロカビリーとか60’Sのロケンロール。ELVISの甘い歌声なんかも流れております。あー、店員さんたちツイストに合いそうだなあって思いました。
残念ながら山下敬二郎や尾藤イサオは流れませんが、昭和の男気あふれる不良に思いはせながらレモンサワーと串揚げとアボカド漬けをオーダー。
ミニコーン、バナナはレモンを絞って、カマンベールチーズ、もち、たまねぎ、牛串の6本。もちとバナナにはまりましたねえ。
トイレに入ったらKENTOSのポスター貼ってありましたよ。こちらも昭和臭がプンプンするお店でした。開店の時間になりましたのでお会計。革ジャン、スカジャン着てポニーテールの女の子連れて来くればかなはまるお店だと思います。
昭和ツアー最後のお店が昭和歌謡BARかめかめ波。
階段を下りていくと亀が泳いでます。でかい亀。
そしてなにやら歌謡曲も聞こえてきますが、カラオケっぽいなあと入るとまさに熱唱中。しかもうまいですよ。歌声店内は想定外に広いお店で奥のカウンターに座りました。
いやー音楽聞けるのかと思って入りましたがまさかのカラオケなんですねえとマスターに話しかけます。マスターおそらく30代、とても若いのですが学生時代にスナックが好き歌を歌うことが好きだったそうです。スナックはおきゃくさんの年齢層が高くて新しい歌だと盛り上がイマイチかけたそうです。昭和歌謡だと周りのおっさん、おねえさまたちが盛り上がるのでどんどん歌うようになってラブになってしまいには店を出したという事です。昭和世代の一体感を体験できたのでしょうなあ。
しかも、聞けば大学の同じ学部の後輩だったのでびっくり。世の中狭いですなあ。
こちらのお店、みなさん歌が本当に上手で楽しそうに気持ちよく歌っています。ステージで踊りながらカッコよく歌う人もあり、カウンターから渋く歌う人あり。歌わなくてもパフォーマンスを十分に楽しめました。ちなみにこちらのハイボールはかめかめハボールといいます。
サントリーの角を使ったハイボールなのですが、 角の瓶の模様が亀甲なので カメハイボールと命名したそうですよ。
朝5時まで営業本部、夜が更ければ更けるほどにぎわうそうです。 開店直後はお客様も少ないので順番を待たずに広いステージで気持ちよく歌えますよ。異邦人、セクシャルバイオレット№1、フレオイグレシアス黒い瞳のナタリー等、何故かおっさん連中はおらず客層が30代前後ととても若いのが特徴です。
南新宿は落ち着いたかなりデイープな町でした。シャリキンは外しましたが、昭和を体験できる町ということで紹介させていただきました。ごちそうさまでした!